NO IMAGE

花音の森の作り方①コンセプトを決める

植物の世界に入ったきっかけは、お花屋さんへの就職


花音の森の代表・堀です。

私は、短大卒業後、20歳で地元の生花店に就職したのをきっかけに、植物の世界に入りました。

卒業後はいわゆる一般事務職への就職を希望していたのですが、就職活動を進めていくうちに、自分にしかできない仕事がしたいと思うようになり、お花屋さんになることを選択しました。

でも、実はそれまでお花が身近にあったわけではなく、お花の名前はバラとガーベラくらいしか知らなかったのですが…(笑)

無理やり飛び込み、正社員として朝から晩までお花に囲まれて仕事をしていく中、自分でお花屋さんをやりたい! と思うようになります。

ですが、時代は不況真っ只中…まわりのお花屋さんがどんどん閉店している様子を目の当たりにして、これから先、どういう形でお花と関わるのがいいのか、お花屋さんという形以外のものはないかと、考えるようになりました。

そんな中、フラワーアレンジメント・ウェディングブーケ・アロマセラピー・ガーデンデザイン・カラー・ハーブティーなど、植物に関係があることを学んでいきます。

この頃は、「やってみたい!」という気持ちだけでしたが、今となっては、お花だけではなく、植物を育てる・使う・庭・デザインというように、トータルに植物をとらえることができ、知識の幅を広げられた時期でした。

ここでいろいろなスクールに通ったことで、学んだことを人に教えたいと考えるようにもなります。

ガーデンセラピーとの出会い

そして2008年に起業し、自宅の一室を改装して、ガーデニング・フラワーアレンジメント・アロマセラピーの教室を始めました。

でも、他の教室との違いはどこか? と問われると、他の教室と似たようなことをしているのが現状…

自分にしかできないものを模索していたときに、「ガーデンセラピー」という言葉に出合います。

ガーデンセラピーとは、園芸療法・食事療法・森林療法・芸術療法・芳香療法からなる自然療法の総称。さまざまな植物を暮らしの中に取り入れ、ストレスをケアして、健康寿命を延ばそうという取り組みです。

一般社団法人ガーデンセラピー協会理事長である高岡伸夫氏の著書『ガーデンセラピー: 心身を癒やす究極の自然療法』を読み込み、私のライフワークはこれだ! と感じ、今まで勉強してきたことや、仕事として経験してきたことが、ピーンと一直線につながった瞬間でした。

その時の衝撃は、今でも忘れません。

ガーデンセラピーのポイント

ガーデンセラピーは、園芸・食事・森林・芸術・芳香療法の掛け算です。

庭でハーブを育てて、食べて、使う、といったようにトータルで植物をとらえているところが、ガーデンセラピーのポイントです。

今までは、それぞれの療法は別のものとして捉えられていて、芳香療法を学ぶ場合はアロマセラピーのスクールへ、園芸療法を学ぶ場合は専門のスクールへ、と違う場所に通って知識を身に付けることが通例でした。

例えば、今まで芳香療法(アロマセラピー)を学ぶ場合は、精油の基本・注意事項から入り、精油のプロフィール、調香、成分、化学式や解剖生理学、医学の知識など、芳香療法を深く掘り下げていくわけです。

でも、その精油になる植物は写真で見るだけで、実際にどうやって育てるのか、いつお花が咲いて、どんな風に枯れていくのか…を知るのは園芸の分野になります。

一方、ハーブを育てて園芸療法は何となくできていても、ハーブをどうやって使ったらいいか? 香りのもつ特徴は? 作用は? というところになると、食事療法や芳香療法との接点が出てくるのです。

ガーデンセラピーを広めていきたい

このように、もとは一つの同じ植物でも、掛け算すれば相乗効果を期待できるのが、ガーデンセラピーの優れた点。

「植物のある住まい方」を実践する具体的な方法が5つ(園芸・食事・森林・芸術・芳香療法)なのです。

そんなガーデンセラピーを多くの人に知っていただくために、コンセプトは「ガーデンセラピー」とし、ガーデンセラピーをトータルで体験できる場所(教室)を作ることに決めました。

コツコツと3年かけて準備を進め、2020年1月に念願だった花音の森が完成し、現在は、ここでガーデンセラピーを学ぶレッスンを定期的に開催しています。