ガーデンセラピーができる庭と家づくり

花音の森を作るに至るまで。

埼玉県熊谷市で、花壇植え込みなどお庭づくり&ハーブとガーデニングとアロマの教室をやっています、花音の堀です。

今日は、花音の森を作るに至った経緯を書いてみようと思います^^

お花屋さんを自分でやろう。

私は20歳の時にお花屋さんに就職したのをきっかけに、将来はお花屋さんを自分でやろう!と結構早くから決めていて。。。

でも、お花のことだけじゃなくて、庭のこと・ハーブのこと・アロマセラピーのことなど、植物に関わる幅広い知識を得ようと考え、20代は常に勉強をしていました。

街のお花屋さんはどんどん閉店していく時代で、人がほとんどいないお花屋さんをよく見かけるし。

ここで私がお花屋さんを作っても、果たして成り立つのか…?お花屋さんという形態はこれからどうなっていくのか…?という不安が拭えずにいました。

今思えば、お花屋さんは花束を作る仕事、造園屋さんは庭を作る仕事…というようなくくりではない形を、探していたようにも思えます。

そんな時、自分が体調不良になりまして…

1年中風邪を引きやすく、変だなぁと思っていたけど、あるとき駅で倒れ、救急車で病院へ運ばれて入院する羽目に。。。

しばらくの間休養を余儀なくされましたが、薬を飲まなくてもいい状態になるころ、生活習慣を見直し、ハーブやアロマなど今まで学んできたことを自分で実践していきました。

勉強して資格は取っても、実用し、生活の中に取り入れるというところまで、行きついてなかったので、そこからは、1日1つのハーブやアロマアイテムを使うことを意識していきましたね。

それを繰り返していたら、「もはやあるのが当たり前」という状況に変わりました^^

植物が日々の体調管理にも役立てる存在なんだということを、身をもって経験したことは、これからの私の生き方に大きな影響をもたらしました。

植物を育てることが人生の希望に。

無事体調が戻り、社会復帰をしたら、今度は母が病気に。。。

58歳で胆管がんが見つかり、生存率がよくないと言われ、頭が真っ白。

60歳の年金をもらったら何しようかな~旅行行こうね~なんてよく話していたところに、まさかの告知でした。

幸い手術ができて、術後も順調でしたが、「なんで私が…ようやく子供も大きくなって、これから自分の時間が過ごせるはずだったのに」と落ちこみ、前を向きたいけど向けない…という日々が続きました。

ここで母の希望になったのは、野菜を育てること。

もっと広いところで、ハーブや野菜を育てたいと私が言い始めたら、園芸なんて全く興味がなかったのに、母が一緒にやると言ってくれて、二人で畑を始めました。

私は、あまりマメに通えなくて、母にまかせっきりでした。犬を飼うといって、何もしない子供のような(笑)

土に触れ、身体を動かし、汗をかいて、よく眠ること。

種から蒔いて芽が出てきた時の感動。

育てたものが食べられて、しかもそれが何よりもおいしく感じること。

畑で出会ったおじさまたちと楽しいコミュニティがあったこと。

そんな経験は、母の生きる希望になりました。

「春になったら、何を植えようか」
「体力がいるから、ジムに行って鍛えてくる」
「もっとおいしいお料理レシピはないかな?」
「今日はこの植物がこうなった」
「私は今日も1日楽しく生きられた」

と、どんどん目がキラキラしていく様子を見て、よかったなぁ。。。と何度も思いましたし、こういう風に植物に触れると、人生の質を上げることにもつながるんだ、という一例として、とても感動しました。

畑をはじめて5年目の春、母は亡くなったのですが、亡くなる2週間前には、「お庭のクロッカスの芽が出てきたのを見てきたの」と草花の芽吹きを楽しみにしていましたね。

ガーデンセラピーに出会う

畑と並行して、自宅一室をDIYし、ガーデニングやアロマセラピー、フラワーアレンジなどのお教室や販売をはじめました。

自分のことと母のことがあり、植物の持っている力を身を持って体験したことを、広く伝えたいな、と思ったからです。

この段階では、園芸療法・芳香療法(アロマセラピー)という言葉は、それぞれ別のものとしてあり、「堀さんは、なにをしたいの?アロマの先生なの?それともガーデニングの先生なの?そもそも先生なの?お花屋さんなの?」とよく聞かれていました。

でもそれ、私にとっては「同じ植物だから同じくくりなんだけどなぁ…」ってもやもやしてました(笑)

そんな時に「ガーデンセラピー」という言葉に出会うんです。

園芸療法・芳香療法・芸術療法・森林療法・食事療法など、植物でできる自然療法をまとめたものが、ガーデンセラピーだということを知り…

これだーーー!!って思いました。

場所は東京・水道橋のとある会社のビルの中、庭の仕事をしている先輩方との勉強会でした。

バチっとハマる言葉を知った時のわくわく感は、たぶん一生忘れないでしょう。

ガーデンセラピーが体感できる場所を作りたい

このガーデンセラピーという言葉の出現により、私のやりたいこと・伝えたいことがようやくはっきりして、「私が目指すことはガーデンセラピー」って堂々と言えるようになったのが、4年前のこと。

その時によく言っていたのが「花音の森を作りたい」という言葉です。

ガーデンセラピーって言っても、説明するのにも時間がかかるし、パッと伝えるのが難しくて(笑)

ガーデンセラピーってこういうものだよって分かってもらえる施設(場所)が欲しいと思ったのです。

そうやって言うと、周りの反応は様々…

何夢語っちゃってんの?っていう人もいたけど、妄想できれば実現できるっていう人もいて。。。

1つ1つ、考えて実行して、言葉にすると、できるよ!応援するよ!って言ってくれる周りの人が、ひとりひとりと増えていき…

構想から4年目に、ようやく花音の森を建てるところにたどり着いたというところです。

ここまでの道のりは、平坦なものではなかったけど…

“出会いも別れも、つらかった経験も、すべての道は花音の森に続いていたんだな”

って思うと感慨深く。。。

日々出来上がっていく建物を見ながら、うるうるしたり、わくわくしたり…ようやくできました^^

引き続きブログで建物のことや庭のことも、書いていきますね~またお付き合いいただけたら幸いです。

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